アコムへの債務整理（任意整理）について

このページでは、アコムへの債務整理（任意整理）について詳しく解説していきます。

アコムは、任意整理については比較的柔軟に対応してくれます。　かつては取引期間が1年以内と極端に短くても、経過利息や将来利息をカットしてくれていましたが、近年は対応が厳しくなっています。

アコムの任意整理の特徴としましては、

①和解日までの遅延金や経過利息は全額請求される

→債務整理より、過払い金返還請求の割合が多かった時期は、全額免除してくれていましたが、近年は債務整理の案件が多くなってきたことも影響し、全額請求してくるようになりました。
つまり、支払いが遅延している期間が長いほど、和解金額が大きくなってしまいます。例えば年単位で遅延していると、元金が50万円でも和解できる金額が100万円以上になってしまうこともありえます。（5年以上借金を支払っていない場合は時効援用も視野に入れてご相談させていただきます。）

②原則、将来利息はカットしてくれるが、取引期間が短いと請求される

→アコムは比較的対応が良い会社ですが、取引期間が6ヵ月以内など、極端に短いと将来利息を5％ほど請求してくるようになりました。元金が10万円以内など少額であれば、将来利息を5％つけてもそこまで負担にはなりませんが、元金が大きいと5％でも負担になってしまいます。

そのため、当事務所では、可能な場合は任意整理の支払回数を短くすることによって、取引が6ヵ月以内の場合でも将来利息を全てカットして和解してきました。（令和7年時点）

アコム以外にも任意整理する会社があれば、他社の支払回数を長めにしてもらって月々の支払額の調整をすることもあります。

③三菱UFJ銀行カードローンを任意整理すると保証会社のアコムに債務が移る

→保証会社は三菱UFJニコスの場合もありますが、アコムの場合も多いです。以後は銀行ではなくアコムに返済していくことになります。他にもアコムは、りそな銀行、セブン銀行、ソニー銀行、au自分銀行の保証会社です。

Bさんはアコムと1年近く取引をしていましたが、取引期間が1年に満たなかったこともあり、アコムから将来利息を強めに請求されました。

しかし、任意整理の返済期間を30回に短縮することにより、何とか将来利息を全てカットしていただけました。

このケースでは、元金がそれほど多くなかったため、月々の支払金額も大きくならずに済みました。

Aさんは2年前にセブン銀行と契約し、借入と返済を繰り返していましたが、他社への返済額も合わせると生活が厳しくなってきたため、任意整理を行うことになりました。

セブン銀行の保証会社はアコムでしたので、アコムと任意整理の話し合いをすることになりました。

当初、アコムは取引期間が短めなので将来利息を請求してきましたが、支払回数を48回にすることで、将来利息を全てカットしていただけました。残高は約50万円でしたが、将来利息をカットしたことにより、完済までの見通しが立てやすくなりました。