オリエントコーポレーション

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オリエントコーポレーションへの過払い金請求について

オリエントコーポレーションへの過払い金請求の特徴

オリエントコーポレーション（オリコ）は、みずほフィナンシャル・グループが大株主であり、みずほ系の大手信販会社ですので、資金的に特に問題がない会社であると言えます。また、オリコのカードには色々な種類がありますが、主に過払い金請求の対象となるのは、「オリコカード」「クレストカード」「アメニティーカード」等です。

実際の過払い金についてですが、オリコは平成１９年以前は利息制限法の上限を超える利率で貸付をおこなっている場合があります。

そのため、平成１９年以前からオリコとキャッシング取引のある方は、過払い金が発生している可能性があるといえます（場合によっては金利が低く、過払い金が出ないケースもたまにありますので、お気軽にご相談ください）。

注意点ですが、オリコのカードでショッピングも利用し残高が残っている場合、過払い金にショッピング残高が差し引かれます。仮に、過払い金よりもショッピング残高が多くなってしまうと、信用情報に事故情報として載ってしまいます。
また、もう１つの注意点は、オリコがみずほ銀行カードローンの保証会社となっている点です（その他の関連銀行の保証会社である場合もあります）。

例えば、オリコに過払い金があっても、みずほ銀行カードローン等の残高がある場合、オリコはローン残高と過払い金を相殺してくることが多いです。
つまり、過払い金請求をすると、オリコは、保証会社としてカードローンを使用停止にしてローン債務をオリコに移させます。そのため、オリコでショッピング残高がある場合と同様に、ローン残高が過払い金を上回るとブラックリストに載る可能性がありますのでご注意ください。

オリエントコーポレーションへの過払い金請求の流れ

オリコへの過払い金請求の流れは下記表のとおりです。受任してから過払い金が返還されるまでに概ね７～12ヵ月かかります。

履歴開示	1ヶ月前後
任意和解	元金の９０％
任意和解での返還時期	和解締結後８～９ヵ月
裁判	元金１００％＋利息
裁判での返還時期	和解締結後４ヵ月

オリエントコーポレーションからの過払い金回収

オリコは、話し合い（任意和解）でも比較的対応は良いですが、会社の都合上、過払い金の返還日を長期間伸ばしてほしい、と言ってきます。

任意和解の場合、交渉次第では、引き直し計算後の過払い元金に対し、９０％以上の返還を提示してきます。しかし、返還されるのは和解成立から８～９ヶ月後です。

一方で、過払い金の利息が大きい場合は、裁判をしたほうが返還日までの利息も含めて満額回収できますし、過払い金の返還日も和解から４ヵ月後ですので、任意和解の場合よりも早く戻ってくるケースもあります。
つまり、裁判を提起すると第２回期日前に、元金の１００％＋利息で和解となることがほとんどです。そのため、当事務所では過払い金の利息金額も考慮し、ご依頼者様に利益がある場合や、早めの返還を希望される場合に裁判で利息も回収しております。

上記で述べたとおり、裁判の場合、特に争点がなければ２回目期日前に利息も全額付けて和解となりますが、もしも取引の途中で完済していて、その中断期間が１～２年以上と長い場合は完済ごとに取引が別々だと主張してきます。
その結果、10年以上前に完済している取引分の過払い金は既に時効であると主張してきて過払い金額を減らそうとしてきます（「分断」といいます）。

しかし、オリコは信販会社ですので、消費者金融系の場合と異なり、基本契約は１つであり、複数になることはほぼありえません。そのため、中断期間が１～２年程度であれば、分断ではなく一連取引であるとの主張は通りやすいです（ただし、中断期間が５年以上と極端に長い場合は、分断が認められてしまう可能性もあります。そこは裁判官次第とも言えます）。

また、支払い方法がリボ払いか一括払いかによって、一連計算ではなく個別計算であると主張して過払い金額を減らそうとしてくる場合もあります。この場合も上記と同じく、あくまでも基本契約は１つであって、返済方法が異なるだけですので、一連計算を主張することはそれほど難しいことではないと言えます。

オリコの過払い金請求事例

約６０万円あった借金がなくなり、過払い金が利息込で約１５５万円戻ってきた事例

川崎市在住のNさんは、オリコカードでキャッシング取引を１５年以上継続していました。
約定残高は約６０万円あったのですが、取引履歴を取り寄せて引き直し計算をしてみると、借金は全てなくなり、多額の過払い元金が発生していました。
Nさんから「なるべく多く取ってほしい」とご要望がありましたので、簡易裁判所でオリコと裁判をした結果、請求金額満額で約１５５万円の過払い金が無事に返還されました。

完済後に過払い金が利息込で１７０万円戻ってきた事例

藤沢市在住のMさんは、平成の初め頃から約１５年間、オリコカードでキャッシングの一括払いやリボ払いを継続していました。

既に完済して８年ほど経過していましたが、過払い金のことが気になられ、ご相談に来られました。
オリコから取引履歴を取り寄せ、計算をした結果、やはり多額の過払い金と利息が発生していましたので、簡易裁判所に提訴し、ほぼ満額１７０万円の過払い金を回収できました。

完済後に過払い金が利息込で１７５万円戻ってきた事例

埼玉県深谷市在住のIさんは、約１６年間、オリコカードでキャッシングの貸し借りを繰り返していましたが、完済して６年後に過払い金のご相談に来られました。

過払い金の計算をした結果、１３０万円の過払い元金が発生していたため、簡易裁判所に提訴し、利息も大幅に付加してほぼ満額１７５万円の過払い金を回収できました。

相続で過払い金が１５０万円戻ってきた事例

伊勢原市在住のKさんは、お亡くなりになったご家族が生前にキャッシングローンを長期的にご利用されていたということで、過払い金のご相談に来られました。

過払い金の調査をした結果、約１３０万円の過払い金が発生していました。
オリコは話し合いですと、過払い金の返還期日がとても遅いため、少しでも早く過払い金を取り戻すために裁判をしました。
その結果、約３ヵ月で利息込満額１５０万円の過払い金を回収することができました。

本人訴訟支援により、過払い金が約２４５万円戻ってきた事例

神奈川県厚木市在住のHさんは、オリコのカードを２枚作り、約１５年間キャッシング取引を継続されて完済されました。
調査の結果、過払い金は約１７０万円発生していましたが、現在までの過払い利息も合わせると２４５万円ほど請求できる状態になっていました。ご本人様の「満額回収したい」というご意向により、本人訴訟支援という形で裁判をすることになりました。
その後、約半年後にほぼ満額２４５万円の過払い金が返還されました。