アイフルへの過払い金請求について

アイフルは独立系の消費者金融会社で、銀行の傘下には入っていません。
そのため、会社の資金に余裕があるとはいえず、過払い金の影響もあり、平成２１年に事業再生ＡＤＲ手続をしています。そして事業再生計画について承認を受けてから経営再建を行っています。ＡＤＲ以降は特に過払い金返還請求への対応は悪いです。最近は、以前に比べれば危機的状況は脱したようですが、相変わらず対応は渋いです。

過払い金についてですが、アイフルは平成１９年以前は実質年率２５～２８％の利率で貸付をしていましたので、利息制限法の上限利率を越えていました。
そのため、平成１９年以前からアイフルと取引のある方は、過払い金が発生している可能性が高いといえます。

注意点ですが、かつてアイフルの子会社にライフという会社がありましたが、現在はアイフルに吸収合併されてライフという会社はなくなっています。そのため、以前にライフでキャッシングをされていた場合はアイフルに過払い請求をすることになります。なお、「ライフ」と「ライフカード」は別会社ですのでご注意ください。（ライフカードは今も存在します。）

アイフルは任意和解（話し合いによる解決）での過払い金の満額回収は困難です。

任意和解の場合、取引履歴に基づいた引き直し計算後の過払い元金に対し、６０％の返還を提示してきます。（以前はもっと返還率が高かったですが、ＡＤＲや武富士倒産に伴う過払い金請求急増の影響もあって返還率が渋くなりました。）返還は和解成立から2ヶ月後です。
一方で、裁判を提起すると８０％までは上がりますが、満額を取るには判決を取る必要があります。（判決が出ても控訴してくる可能性が高いので、結局満額回収までは1年近くかかります。）そのため、事案にもよりますが、過払い金額等を考慮し、ご依頼者様と相談の上、任意和解をするか、裁判で徹底的に回収するか決めております。