クレディセゾンへの過払い金請求について

クレディセゾンは、任意交渉でも担当者からすぐに連絡が来ますので、対応が早く良心的な会社であるといえます。

任意和解の場合、交渉を進めると、引き直し計算した過払い元金に対し、９０％以上の返還を提示してきます。返還されるのは和解成立から２ヶ月後です。

一方で、過払い金の利息までは、話し合いですと一切返してくれませんので、取引期間が長く利息が大きい場合は、裁判をしたほうが過払い金をよりたくさん回収できます。
実際に、裁判を提起すると第１回期日前に、元金の１００％＋利息で満額和解となることが多いです。つまり、裁判をしても早期和解となるため、任意和解の場合と比べても返還日は１ヵ月程度しか変わりません。
したがって、過払い金の利息金額の大小も考慮した上で、ご依頼者様のご希望がある場合に、裁判で利息も満額回収しております。

上記で述べたとおり、裁判の場合、特に争点がなければ１回目期日前に利息も全額付けて和解になることが多いですが、キャッシング取引の途中で一旦完済していて、その中断期間が１～２年以上と長い場合は、完済ごとに取引が別々だと主張してきます（取引履歴もわざわざ別々に開示してきます）。
その結果、例えば１度目の取引終了が10年以上前である場合、そこまでに発生した過払い金は時効であると主張してきて過払い金の減額を請求してきます（「分断」と呼びます）。

しかし、信販会社の基本契約は１つですので、途中で契約番号が変わったり、カードを書き換えたりすることはほぼありえません。そのため、中断期間が１～２年程度であれば、分断ではなく一連取引であるとの主張は通りやすいです（ただし、ごくまれですが、裁判官によっては、途中解約がなくても弁済方法等を考慮して中断期間が１～２年でも分断を認めてしまうケースもあります）。

また、UCカードの場合、以前は支払い方法がリボではなく、翌月一括払いであることが多かったので、各取引を一連計算ではなく個別計算であると主張してきます。個別に計算したほうが一連計算よりも過払い金額は少なくなります。
しかし、この場合も上記と同じで、基本契約は１つであって、返済方法が異なるだけですので、一連計算の主張が認められるケースのほうが多いです。