司法書士の杉山悟です。
本日から債務整理・過払い金返還請求についてのブログを始めたいと思います。

債務整理には、色々種類がありますが、本日は「任意整理」について、私の実務経験を交えながら説明したいと思います。

「任意整理」とは、わかりやすく言いますと今後の利息をゼロにして、債務額を確定させてから無理なく分割払いで支払っていく手続きのことです。

何十年も継続してキャッシングを繰り返している場合、利息制限法を超えて支払った分は「過払い金」となりますので、表面上の残高が仮に50万円近く残っていたとしても、引き直し計算をすると残高がすべてなくなり、逆に多額の過払い金が戻ってくるケースを多く見てきました。

仮に取引期間が数年くらいしかない場合、近年は過払い金が発生しないようにどの金融会社も金利を下げているため、過払い金は発生しません。

しかし、任意整理をすると将来利息をカットして約5年（会社によってはもっと長い期間）の分割払いが可能となりますので、ある程度毎月の収入がある方でしたら生活が立て直しやすくなります。

以前はどの会社も将来利息をカットしてくれましたが、最近は取引期間が数か月など極端に短い場合は、将来利息を請求してくる金融会社も出てきました。

将来利息を請求してくる会社は主にアコム・プロミス（SMBCコンシューマーファイナンス）・アイフルです。アコム・プロミスにつきましては、取引期間が極端に短いと将来利息を請求してきますが、トータルの支払期間を5年から多少短くするなどの代替案を出して将来利息をカットしてもらっています。

私が将来利息を付けて和解したことがある会社はアイフルだけですが、将来利息はご依頼者様の負担になりますので、交渉して2～3％まで低めに抑えて和解できています（取引期間が1年以上であれば、今のところ将来利息を全てカットできています）。

次回以降は金融会社ごとに最新の和解状況等を述べていきたいと思います。

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